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research:wiss2011 [2011/12/02 14:48]
arcatdmz
research:wiss2011 [2012/07/10 04:52] (現在)
arcatdmz
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 +{{ http://​www.sharedo.info/​apple-touch-icon.png}}
 ====== WISS 2011 ====== ====== WISS 2011 ======
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 +このページでは http://​www.sharedo.info/​ でα版が公開されているTwitter連携アプリ Sharedo を国内会議 [[http://​wiss.org/​WISS2011/​|WISS2011]] で発表したときの資料を公開しています。 [[http://​d.hatena.ne.jp/​arc_at_dmz/​20120123/​wiss_2011|著者ブログ関連記事]] とあわせてご覧ください。
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 +{{ http://​sharedo.digitalmuseum.jp/​_data/​sharedo-todo.png?​nolink&​|}}
 +{{ http://​sharedo.digitalmuseum.jp/​_data/​sharedo-list.png?​nolink&​|}}
 +===== 発表論文 =====
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 +{{http://​junkato.jp/​publications/​wiss2011-kato-sharedo.pdf}}
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 +要旨は次のとおりです。
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 +> ユーザ間で To-do 共有が行える Web サービスにおいて,ロボットにユーザと同等の権限を与えて,ユーザとロボットの間でタスクの分業を行えるようにした試作システム Sharedo について報告する.本システムには,リスト単位で共有相手を選べる機能がついている.また,To-do ごとにコメント欄があり,曖昧な点について共有相手と対話できるようになっている.
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 +ユーザは、通常のTo-doリストのように、日常生活でメモしておきたいTo-do項目(たとえば、パンを買う)をSharedoに記入します。すると、Sharedo上でそのTo-doリストを共有している相手に、To-doが追加された旨の通知が届きます。To-doごとに用意されたページにアクセスすると、To-doを編集するためのフォームと、To-doの内容について詳細を議論するフォームが現れます。(たとえば、どの銘柄のパンを買うか?など、不明瞭な点を明らかにする)
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 +この研究のポイントは、To-doリストを共有する相手が人だけでなくロボットやボットでもよいこと、そして、システムの実装上、人もロボットもボットも全員同等に扱われていることです。
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 +たとえば、買い物ロボットとTo-doリストを共有していて、パンを買うというTo-doを追加すると、買い物ロボットが「どのパンを買うのか?」と議論フォームに書き込んできます。ユーザはそれを無視してもいいし(その場合、ロボットは何もしない)、銘柄名などを返信してもよいのです。最終的にユーザがロボットの投稿した文面中の商品名をクリックすると、ロボットが買い物に行ってきてくれます。
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 +また、掃除ロボットとTo-doリストを共有していて、一週間ほど「掃除する」という内容のTo-doを追加していないと、掃除ロボットが「掃除する」というTo-doを勝手に追加してきます。ユーザはそれを削除してもいいし(その場合、ロボットは何もしない)、自分で部屋を掃除してTo-doを完了させてもいいし(この場合も、ロボットは何もしない)、ロボットに掃除を頼んでもよいのです。
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 +これまでのロボット用ユーザインタフェース研究がロボットに仕事を頼む前提でデザインされているのに対して、この研究では、ロボットに仕事を頼まない可能性も考慮に入れて、より幅広い自由をユーザに与えている点が面白いと思っています。
  
 ===== 発表資料 ===== ===== 発表資料 =====
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 +{{http://​junkato.jp/​publications/​wiss2011-kato-sharedo-slides.pdf}}
  
 口頭で発表した枚数と同じくらいの補足資料がついています。 口頭で発表した枚数と同じくらいの補足資料がついています。
  
-{{:research:wiss2011:wiss2011-kato-sharedo-slides.pdf}}+===== Q&A ===== 
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 +**対話がまどろっこしい** TODOを登録するときタイトル(一覧に表示される)だけでなく補足事項(TODOごとの画面に表示される)を記入でき、慣れてくると、ロボットにしてほしいことを一発で提案してもらえるようになります。 
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 +**ロボットがタスクをとちりそう** 現在の実装では、ロボットは行動を起こす前に必ず何をしようとしているか伝えてきて、ユーザの承認を求めます。そのため、今のところ、覚えのない高額請求がくるような心配はありません;​) 
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 +**ロボットが重複してモノを買ったりしそう** TODOごとにやる人を明示的に指定でき、誰かが買う(掃除ロボットの場合は、掃除する)つもりならその人に割り当てておけばロボットは何もしません。 
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 +**TODOに入れるくらいなら直接物買う** TODO管理システム全般に言えることで、すべてのタスクを即時に済ませられるならそれに越したことはありません。自分一人で使うTODO管理システム=将来の自分への指示出し、と考えると、Sharedo=将来の「誰か」への指示出し、ということになります。結果として、誰か(人でもロボットでもいい)の手によってタスクが完了し、その結果(物とか綺麗な部屋とか)を享受できるわけです。 
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 +**責任の所在が不明確だと誰もTODOを実行しない可能性がある** TODOごとのコメント欄でやる人を誰にするか(人同士で)議論できます。また、しばらく放置されたTODOのリマインド機能が必要かもしれません。そもそも誰も実行しないTODOは優先順位が低いとも考えられます。 
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 +**掃除機「チンジャオロース作成を始めます」** いいね! 
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 +**「料理名」→「出前」で おk?** 出前(ロ)ボットのアイデア、いただきました。 
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 +**会話的なTODOの実例はあるのか?** 人対エージェントが対話するという意味なら、エージェントシステムの分野で__TowelTowards an Intelligent To-Do List__という非常にUIの似た研究があることに投稿後気付いたのですが、共有しているメンバー同士(複数人、複数エージェント)が対話する例は知りません。Webに氾濫するTODO管理サービスでも、TODOごとのコメント欄があるようなものは知りません。その方向性なら、Cybozuのようなプロジェクト管理システムが近いと思います。もしかして、純粋な人間間での利用について先にユーザスタディ(+それで論文を書く?:))すべきだったでしょうか? 
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 +**通販は荷物の受け取りがめんどくさい** 宅配ボックスがあるマンションなら問題にならないかもしれません。あと、小さい荷物なら郵便受けに入れてもらえますね。もちろん荷物の受け取りロボットがいてもいいと思います! 
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 +**Sharedoにおけるロボットの定義は?** 「実世界でタスクをこなしてくれる存在」です。[[http://twitter.com/​knuo/​status/​142498621579997184|@knuo]]さんの解釈で合ってます。とくにSharedoの場合、タスクの実行状況をリアルタイムにモニタしなくてもよいサービスなので、機械のロボットだけでなく通販サービス(したがって、運送会社の人)もロボットとして扱っています。インタラクションの観点から見たら同等だからです。詳しくは論文5ページ目あたりを読んでみてください。 
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 +**TODO: 笑顔** はい!
  
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